source: himasoku.com
ヤマハ株式会社は、歌詞を入力するだけで「VOCALOID」の歌声と伴奏からなる楽曲(ボカロ曲)を自動的に作成する技術「VOCALODUCER」を開発したと発表した。
今冬から同技術をコンテンツプロバイダーに向けてSaaS形態で提供する予定だ。
同社は2009年4月から、歌詞とメロディーに関するシーケンスデータをインターネット経由で同社のサーバに送るだけで歌声を生成できるSasS型サービス「NetVOCALOID」を提供しているが、同サービスは歌声の合成にのみ対応しており、伴奏やメロディーラインについてはあらかじめコンテンツプロバイダーが用意する必要があった。
新技術では50文字以内程度の歌詞を指定するだけで、VOCALOIDの歌声と伴奏からなる2~8小節程度の楽曲を自動的に生成できる。歌詞の指定は、漢字や数字を交えた一般的な日本語の文章で行えるほか、パラメーターを指定することで曲調や歌い方などを事前に調整できる。
メロディーラインの生成にはJ-POPの作曲ノウハウをアルゴリズム化した独自の技術を使用しており、リズムパターンや音高の変化、コード進行の3種類のテンプレートの組み合わせをもとに、自動的に魅力あるメロディーラインを生成する。自動伴奏の生成には、同社製の電子キーボードで定評のある
スタイルエンジンとソフト音源を採用。歌声の生成には最新のVOCALOIDエンジンを使用し、より人間らしい自然な歌声を実現する。